調理師法にて調理師が制定されている理由の一つとして、調理人の資質向上と調理技術の合理的な発達が挙げられています。
つまり国としては調理師資格を定めることによって、我が国全体の料理及び料理人の質を上げていこうとしているわけです。
調理師資格を持っていると言うことは国の定める調理技術は最低限保証されていると言うことにもなり、調理の現場に採用されやすいです。
また、調理師免許を持っていれば飲食店許可の必須要件である「食品衛生責任者」の資格を無条件で与えられるため、わざわざ食品衛生責任者の養成講習を受けなくてもよいと言うメリットがあります。
大きな規模の飲食店においては調理師資格持ちは重宝されるためそう言ったところに就職したいならば必要と言えますし、就業の待遇にも間違いなく差は出ると思います。
ちなみに調理師の上位資格として、専門調理師及び調理技能士が存在します。
調理師が総論だとすると専門調理師は各論であり、日本料理、西洋料理、麺料理、中国料理、すし料理、給食用特殊料理の6技能に分かれています。
調理師技術審査に合格すると、技術審査試験の実技試験において選択した試験科目、例えば日本料理を選択していたとしたら日本料理専門調理師と名乗ることができるようになるわけです。