① まずはキッチンカーを手に入れよう
何よりも先に、本体である自動車が必要です。
キッチンカーで屋台営業をするには、自動車検査法人の構造変更検査を受けて8ナンバーを取得しなければなりません。
レンタル等せず自前で用意する場合は、オーダーメイドに拘らないのであれば、中古車等を購入した方が安くて楽ではないかと思います。
余談ですが、8ナンバーを取得すると税金が安くなる代わりに車検の期間が短くなると言うメリットデメリットがあります。
② 許可や営業で気を付けなければいけないことは?
地域によって取り扱いは異なりますが、特に東京都やその他の都心の場合、前提条件として調理スペースをキッチンカーで完結させることはできません。
ほとんどのケースで固定の仕込み場所が必要です。
厄介なことに、この仕込み場所は通常の家庭のキッチンでは保健所の許可がおりず、事業者用の改装が必要となってきます。
結局どこかしらで固定の仕込み場所及び駐車場を持たなければいけないため、屋台車でやるよりは店舗を持ってやった方がいいのではないかと思ってしまうほどです。
※ただし、この仕込み場所は何も自店舗でやらなければならないと言うわけではなく、例えば知り合いの飲食店の厨房を間借りして行っても大丈夫です。
そう言ったことができるなら、実店舗を持つよりも格段に安上がりに開業することができます。
また、営業許可を貰えたら、次は商売の場所を気を付けなければなりません。
「駅前とかの路上で売れば人通りが多く儲かるのでは?」と思うかもしれませんが、道路の許可を出すのは警察であり、基本的にキッチンカーでの営業について言えば、道路占有許可を貰える可能性は低いです。
裏技的に数十分ごとに場所を移動しながら商売をするやり方もありますが、場所を固定できるわけではないしグレーゾーンでもありますのであまりお勧めはできません。
③ では、どう言うところであれば集客ができるのか?
例として挙げれば、大きな駐車場のあるスーパーマーケットであれば、許可をしてくれるのは行政ではなくその敷地の管理者であるため、営業許可を貰えるケースが多くなります。
また、公園については公園管理者の許可が必要ですが、同じ行政でも警察と違って許可してくれる場合が多いです。
それぞれ許可を出してくれるところは違いますが、自動車の入れる海岸やキャンプ場でも道路と比べると格段に許可が貰いやすくなっています。
特にレジャー施設の近くはお客さんの財布の紐も緩みがちなのでおすすめです。
ただし、人が多いところでは同業者同士の縄張り争いがあるケースが多いので、注意して欲しいところです。
特に、屋台関係は反社会勢力のしのぎとなっている場合もありますので、そう言ったところとは絶対に関わらないことが重要となります。