ゴーストレストラン向け、フードデリバリーサービス比較

 リモートワーク推奨のお陰で現在フードデリバリー業界、そしてゴーストレストランの需要が伸びに伸びています。
 
 フードデリバリー事業者としてはUberEatsがもっとも有名ですが、事業の起こしやすさもあってか現在は国内から海外資本まで、かなりの数のフードデリバリー会社が乱立し始めています。時代はまさに大フードデリバリー時代。
 
 そんなわけで、今回のエントリーではゴーストレストランを開業しよう、あるいは開業した方向けに、日本で展開しているフードデリバリーサービスを比較していきたいと思います。
 
 ゴーストレストランとはなんぞや?と言う方は、まずはこちらのエントリーをご覧いただければ幸いです。
 

(1)フードデリバリーサービスの雄、UberEats

 
 ゴーストレストランと言えばUberEats、UberEatsと言えばゴーストレストラン。
 
 ゴーストレストランを始めるならまずはUberEatsに登録ですし、ゴーストレストランじゃなくてもデリバリー事業を始めるならまずはUberEatsに登録しておけば問題無いと思います。
 
 配達エリアも非常に広く、東京・大阪・名古屋・福岡他、全国各地の道府県庁所在地と現在進行形でエリアが広がっています。
 
 顧客層は若~中年男性富裕層が多いですが、そもそも規模が大きいため顧客層自体が幅広いです。

(2)CMでおなじみ、出前館

 
 今のところUberEatsの唯一の対抗馬です。
 
 昔は出前をしている店舗のみを掲載していましたが、現在は東京・大阪・名古屋・福岡圏でデリバリー事業も行っています。
 
 全国区でCMを打ち出しており、新規顧客獲得に積極的です。
 
 UberEatsのメインターゲットである若~中年男性富裕層よりも幅広い顧客層が見込まれます。
 

(3)女性向けならここ、LINEデリマ

 
 LINEデリマは出前館のデリバリーシステムを利用して提供しています。そのため配達領域もコストも、出前館と大体同じくらいです。
 
 出前館と比べて認知度は低いですが若い女性率が高いと言う特徴があるので、女性向けの商品を提供しているならばこちらにも登録していいかもしれません。
 
 LINEデリマに登録するとついでにdデリバリーにも掲載される可能性があります。(確定で掲載されるわけではないので謎です。)

(4)真の全国規模とは俺の事だ、dデリバリー

 
 新聞の配達網を利用し、全国規模で配送していると言う大きな特徴があるのですが、残念ながら零細飲食店向けの出店方法がありません。
 
 おそらく零細飲食店向けではなく大手企業向けと思われます。
 
 LINEデリマに出店するとdデリバリーにも掲載される可能性があります。

(5)楽天グループの刺客、楽天デリバリー

 
 出前館同様に個々で出前をしている店舗を中心に掲載していますが、東京23区に限ってはデリバリー業務も行っています。
 
 日本においては楽天しか利用していないと言う層も中にはいるので、楽天デリバリー一本でやっていくには心細いですが他のサービスと一緒に登録するのならばいいと思います。特徴もこれと言ってなく、UberEatsの後追いです。

(6)高級志向なら任せろ、finedine

 
 宅配寿司「銀の皿」を経営している株式会社ライドオンエクスプレスホールディングスが運営しているフードデリバリーサービスです。
 
 UberEatsや出前館と比べて高級志向であり、比較的高単価なフードデリバリー業界の中でも更に単価が高くなっています。
 
 また、UberEats及び出前館とは違い初回登録料がかかることも特徴です。
 ゴーストレストランと言うよりは、デリバリーにも手を広げようと考えているそこそこ軌道に乗っている飲食店向けであり、申請から登録完了まで最長一か月と結構時間もかかります。
 その代わり手取り足取り色々やってくれるので、やはりゴーストレストランではなく既存飲食店向けですね。

(7)フードデリバリー業界のニューフェイス、menu

 menu
 
 もともとは出前館、楽天デリバリーと同様、個々に出前を行っている店舗を中心に掲載していましたが、2020年の4月からフードデリバリー業界に手を広げてきました。
 
 ここも出前館同様TVCMを打ち出しており、新規顧客の開拓に努めています。
 
 現在のところデリバリーは東京23区限定、テイクアウトは全国対応です。
 UberEatsとは違い配達員はmenu所属のアルバイト(及び正社員)なので、その点に関してはUberEatsよりも安心できる気がします。

まとめ

 基本的にゴーストレストランをやりたいならまずはUberEatsに登録大都市圏なら出前館等も選択肢に入り、東京23区なら更に選択肢が広がると言った感じではありますが、今回紹介したものの他にも様々なフードデリバリーサービスがあります。
 
 特にアプリ開発会社の激戦区である渋谷や新宿、港区にはご当地限定のフードデリバリーサービスも数多く、選択には事欠かない状況です。(例えば渋谷区限定のフードデリバリーサービスanyCarryやChompyなんてものもあります)
 
 と言っても飲食業界同様厳しい業界であり、このまま残り続けるのは先駆者であるUberEatsや出前館、大資本が背景にある楽天デリバリーと言った感じでしょうか。Chompyとかはやっていることが面白いので生き残って欲しいですが。
 
 何にせよ、ゴーストレストランが成功するかどうかはフードデリバリーサービス会社の今後も鍵を握るところではありますので、メインで活動するのはUberEats等の大手、サブとして地域型のフードデリバリーサービスを探して登録してみる方法がいいのではないかと思います。