事業計画書に記載する内容は下記①~③の3本を柱とし、その柱を構成する要素が何点かあります。
① 事業内容及び経営者自身の紹介
ⅰ.経営者のプロフィール
ⅱ.経営ビジョン・理念・目的
ⅲ.ビジョン実現のためのビジネスモデル
② 商品、市場環境及び業界全体の展望
ⅳ.自社のサービス及び商品の強み・特徴
ⅴ.業界の状況及び至近の競合相手
ⅵ.販売戦略及びマーケティング
ⅶ.生産方法及び仕入れ先
③ 事業にかかる具体的な数値
ⅷ.売上・人件費予想
ⅸ.損益計算予想
ⅹ.開業資金
① 事業内容及び経営者自身の紹介については、自己を客観的に見つめた上で、どのような技術を持っていてそれを他者に説明できるか、そして事業にかける熱意をアピールできるかがポイントとなります。
②、③よりは具体性や客観性は求められませんが、やはり嘘はいけません。
シェフをやったこともないのに「料理で金をとってた」なんて言ってもすぐに見破られます。
自己の経験を下書きにして多少話を盛る程度にしておいた方が無難だと思います。
② 商品、市場環境及び業界全体の展望については、自社の商品やアピールポイントを把握できているか、業界を俯瞰しきちんと調査しているかどうかを見られます。
相手は同じ業界の事業計画書を何通も見てきている猛者ですので、事前にしっかりと業界を調査し準備をしていきましょう。
③ 事業にかかる具体的な数値については、ずばり、「しっかりと稼いでいけるか」この一点に尽きます。
そのためには例えば飲食店であればメニューの価格や近隣店舗の客数調査、店前交通量の調査等をしっかり行い、数字の信頼度を上げることが大切となります。
楽観的な予想は極力排して、数字一つ一つに根拠を求め精度の高い予測を打ち立てることが、融資成功のみならず事業成功の鍵にもなります。