2020年3月27日 / 最終更新日時 : 2020年10月7日 山県 慶宏 飲食店開業 今から始める!ゴーストレストラン 1月から続くコロナウイルス騒動の影響で、各所の経済活動に影響が出ています。 とりわけ飲食店はかなりの打撃を受けており、厳しい経営状態が続いています。 そんな中ですが、騒動の影響を受けず、逆に売り上げを伸ばしている飲食店もあるようです。 ひとつは宅配ピザ等に代表されるデリバリー飲食店。外食を控えている関係で売り上げが伸びているようです。 そしてもうひとつ、デリバリー飲食店の一形態ではありますが、従来のものとは色々と違う、ゴーストレストランと言うものが売り上げを伸ばしてきています。 今回のエントリーでは近い将来大きく躍進するであろう、ゴーストレストランの始め方についてお話ししたいと思います。 1.ゴーストレストランって?2.どうやったら始められるの?3.ゴーストレストランで始めるメリットってある?4.逆にデメリットもあるんでしょ?5.実際にUberEatsで始めてみようと思うけど、どうすればいいの?6.UberEatsに登録できた!どうやって稼ごう?7.まとめ 1.ゴーストレストランって? 簡単に言えばデリバリー飲食店であり、お客さん側の使い勝手としては宅配ピザや出前と大差はありません。 大きな違いと言えば、自前で宅配システムを持たず、UberEatsやファインダイン、楽天デリバリー等のスマホアプリに宅配を依存している点でしょうか。 宅配システムを持たないので宅配にかかるコストがかからず、また、客席も持たない場合が多いのでシェフ一人のワンオペで店が回せます。 詳しくは以前のエントリー「ゴーストレストランって何?」にまとめてありますので、参照して頂ければ幸いです。 ゴーストレストランって何? 2.どうやったら始められるの? 基本的には通常の飲食店と同じです。 管轄の保健所に申請して許可が出たら営業開始できます。 東京23区なら問題ないと思いますが、地域によっては役所が客席や看板のない飲食店の許可に慣れておらず、少し変なツッコミが入るかもしれません。 3.ゴーストレストランで始めるメリットってある? 基本的に店舗にお客さんを入れないので、シェフ一人で店を回せます。接客もいらないので料理だけ作りたい方には最適です。 また、厨房とシェフが一人だけいれば開業できる形態ですので、通常の飲食店であればまず選択肢から外れるような場所、例えば路地裏のビルの上層階なんかでも開業することが可能です。 小さな店舗面積からでも始められますし、例えば知り合いの居酒屋の軒先を昼間だけ借りる、なんて営業形態も可能です。 総じて通常の飲食店と比べてコストを抑えて開業することができます。 4.逆にデメリットもあるんでしょ? 残念ながらメリットがある分デメリットもあります。 まず、対応エリアが東京都か大阪とかの都市圏しかありませんので、地方都市や田舎でゴーストレストランを開業することはできません。 加えて結構大きめのデメリットになりますが利用手数料が高く、例えばUberEatsで言うと手数料が総額の35%と、かなりの額を持っていかれます。 そんなわけで結果的に料理は割高な値段になりますので、量よりも質の勝負となります。 5.実際にUberEatsで始めてみようと思うけど、どうすればいいの? UberEatsへの登録は簡単です。 サイトでポチポチ登録してメニュー表とかを提出するだけです。 後日UberEatsの人が写真を撮りに来たりして1~2週間くらいで登録が完了します。 初期費用は基本無料ですが、タブレットをレンタルすると月々1700円くらいかかります。もちろん自前でタブレットを持っているのならレンタルする必要はありません。 加えて梱包と使い捨ての食器は店側で用意しなければならないので、その分の初期投資も計算に入れておいてください。 6.UberEatsに登録できた!どうやって稼ごう? 先にも述べたとおり、手数料が暴利とも言えますし梱包費用もかかるので値段は高くなります。「いいものを安く、便利にお届け」には向きません。 都心でもあるのでターゲットは「金はあるが出不精の若年層」「伸び盛りのベンチャー企業社員」「引退したスマホの使える老年層」が中心となります。 商品としては「手軽に食べられる」「健康は気にしない」「味が濃い」と言ったものが人気のようです。 売れ筋は地域にもよって違いますので、自店舗のある地域の売れ筋商品を調査し、「売れてるもの」と「その地域にないもの」をバランスよく並べるといいと思います。 UberEatsの場合、一店舗につき単独で15商品以上あればボーナスが付いたと思いますので、できるだけメニューの数は多めにしましょう。 また、オプションサービス……特にトッピングについては充実させて個数制限なしがいいようです。 例えばハンバーガーであれば「数百円でパテ増量」等をやると、金のある若者が10枚単位で増量してきたりもするそうです。 確かに10枚パテが挟まったハンバーガーは食べてみたいですし、写真にも撮りたくなります。 同じ場所で同一人物が運営してる別名義の複数の店舗、例えば保健所には「竹寿司」で許可を貰って実店舗も「竹寿司」で運営、しかしUberEatsには「竹寿司」と「小竹ちらし寿司店」の二つで登録してる……なんて人もいます。確かにUberEatsの場合、それぞれで専門特化した方が売れると言えば売れます。 ただし、行政書士としては「小竹ちらし寿司店の方もちゃんと保健所に届けを出してください」としか言えません。無許可営業に該当しますし後々のトラブルの原因ともなります。 7.まとめ 最近はUberEatsのリュックを背負った若者を街で多く見かけるようになりました。中々繁盛しているようです。 「結局のところゴーストレストランって儲かるの?」と問われると、大きな商売にしていくにはやはり通常の飲食店の方がいいと思います。 逆に通常の飲食店よりはコストを抑えて開業できますし、一人で小さく始められるのは魅力だと思います。 自分自身が外出するわけでもお客さんが出向いてくるわけでもないので、今のちょっと特殊なご時世には向いてる商売です。 あわせて、現在既存飲食店を構えているけどお客さんが来なくて大変!と言う場合は、登録して初めてみてもいいかもしれません。 「一から始めてみたいです!」と言う場合でもやはり曲がりなりにも飲食店なので、それなりの初期投資と時間が必要です。 融資のことや開業スケジュール等色々分からないこともあると思いますので、当事務所宛にお気軽にご相談ください。 あわせて、もっと詳しくゴーストレストランについて知りたいと言う方は、下記エントリーも参考にして頂ければ幸いです。 スタートアップ比較!ゴーストレストランの始め方 行政書士に無料相談する。 ※お困りごとがございましたらお気軽にお申し付けください。 お名前 (必須) メールアドレス (必須) メッセージ本文 (必須) お電話でのご相談も承っております。03-5822-2230