社長業の始め方
さて、社長を始めるにはどうしたらいいでしょうか。
答え:会社を設立して自分が社長になればいい。簡単でしょ?
とは言っても知りたいことはそんなことではなく「実際に社長になって金を稼ぐにはどうしたらいいか」と言うことだと思いますので、今回のエントリーではそのことをお話ししたいと思います。
まず、経営者及び社長の類型は大体下の4パターンに分かれます。
1.俺が社長で稼ぎ頭だ! プレイヤー型社長
自分で技術や知識、能力を持っている社長です。職人的な技術や知識でなくても、営業能力に特化しているなら営業代行とかでもいいと思います。
プログラマーが独立して起業とか、脱サラしてラーメン屋の店主とかがこのパターンにあたります。
プレイヤー型社長になるには兎にも角にも技術や能力が必要ですが、何もオンリーワンである必要はありません(もちろんオンリーワンであれば間違いなく人よりも稼げますが)
自分の持つ技術に自信をもって営業をしていけば、大体の場合は顧客がついて稼いでいけるようになります。
2.オラに力を分けてくれ! マネージャー型社長
自分では技術を持たないが技術や能力を持つ人を集めてそれを管理する社長です。
技術や能力があっても上に立ちたくない人、誰かに使われているままでいたい人は世の中に大勢います。そう言った人達を集め、使い、管理してお金を稼いでいく社長です。
マネージャー型社長は自分で仕事を持ってこられる人脈や能力が必要となりますし、また、どうやっても自分以外の人件費が発生します。
そもそも技術を持った人を抱えられなきゃ仕事ができないので、人望やカリスマと言った不確かで測りにくい能力も必要です。
ただ、会社の拡張性や柔軟性はプレイヤー型社長が経営するよりも圧倒的に高いので、人脈が強い人は自分がプレイヤーになるのではなく技術のある人を何人も抱えてマネージャーになる方が稼げる可能性が高くなります。
3.お宝は私のものだ! エクスプローラー型社長
とにかく色々手を出したり始めたりして、プレイヤー型社長の「技術を探して身につけてそれを売る」を何度も繰り返して金鉱を掘り当てるタイプです。
プレイヤー型社長に近いですが、そっちよりも博打要素がかなり強いのが特徴です。
色々なものに手を出すので方針がブレがちになり周囲からの評価も低く時間もかかりますが、金鉱を掘り当てた時のリターンや一山当てる確率はプレイヤーやマネージャー型よりも高いと思います。
ただ、人生は大体の場合堅実な方がいいのであんまりお勧めはしません。
4.で、いくら欲しいんや? パトロン型社長
資産を使って誰かを動かし金を稼ぐ社長です。
マネージャー型社長から発展して、更にマネジメント部分すら誰かを使うような社長であり、うまくいけば不労所得が定期的に入ってきます。
社長と言っていますが、別に社長にならなくてもいいです。と言うか、社長とか言わずに投資者である方がいい場合の方が多いです。
資産がないと何もできないので金がある人しかできません。そもそも、なんで社長になりたいかって言ったら、お金が欲しいからですよね!?
と言う訳で4類型を見てきましたが、社長と呼ばれる人になるにはどうしたらいいかと言ったら、大体の人はプレイヤー型社長にならざるを得ないのではないのかな、と思います。
マネージャー型は人脈や事務経験豊富なベテランにしかできないものですしエクスプローラー型は博打要素が強すぎます。パトロン型をやろうにもそもそもそんなに金はありません。プレイヤー型社長になるのが一番早道であり王道でもあります。
すでに何年か社会人を経験して技術を持っていたり、また、何らかの職人としての技術を磨いていた場合はそれを伸ばしたりプレゼンをしていけばいいでしょう。自信があるのなら独立して会社を設立すればすぐに立派なプレイヤー型社長です。
しかし、何の技術もない人がプレイヤー型社長になるにはどうしたらいいか……?
プレイヤー型社長は自分で技術や知識を持つ社長です。どうしたって何かしらの技術を身につける必要があります。
技術を持っていない人が社長をやりたい場合は、とにかく何でもいいのでニッチなもの、誰も手を付けていないような小さいものでもいいので見つけて、その分野の技術を磨くことが必要になります。
パイの大きいものは一見稼げそうに見えますが、その分野に精通している人の数も必然的に多くなりますので、学習や稼げるだけの技術の取得に時間がかかります。
ものにもよりますがニッチなものは競争が少ないため、技術取得にかかる時間も短い傾向にあります。
半年、あるいは何か月かみっちりやればプロと呼ばれるだけの技術を身につけられる場合も多くありますので、何年も修業を積まずとも技術で身を立て、社長と呼ばれる人にもきっとなれるでしょう
さて、ここ最近の傾向ですが、一億総サラリーマン時代から個人事業主や一人会社が増えてきています。
ただ、新時代の傾向と言う訳ではありません。むしろかつての日本、昭和中期やそれ以前は個人商店や職人さんが多く、大企業勤めのサラリーマンの方が少ない時代もありました。
こう言うトレンドは大体波打つように推移しているので原点回帰とかそういうのではないと思いますが、今の時代はちょうど独立して起業しやすい時代なんじゃないかと思います。
時代の流れも来ているような感じですので、ニッチな技術を探して磨いて、社長業を始めましょう。