カフェである以上、開業するにあたってほぼ確定で取らなければいけないのは「飲食店営業許可」か「喫茶店営業許可」となります。
「カフェなんだし喫茶店営業許可でいいんじゃないの?」と思うかもしれませんし、飲食店営業許可よりも喫茶店営業許可の方が要件も軽く費用も安いのですが、実際のところは喫茶店営業許可はできることが圧倒的に少ないため「ほぼ使われていない」と言うのが正直なところです。
どれくらい「できることが圧倒的に少ない」かと言うと一般的に喫茶店営業許可でできる調理方法は「トーストを焼く」くらいです。あとはまあ、個包装されたお菓子やパンを出したりするとか。
そうなると飲食物で収益を上げるのは難しくなりますし、酒類も提供することができません。
制限がきつすぎて「飲食店営業を諦めてイベントスペースにするのと変わらないじゃん!」程度のことしかできない上に設備要件がそれに見合った緩和がされているかと言うとそうでもない(何だかんだ清潔な洗浄設備とか冷蔵設備が要求されます)ので、喫茶店営業許可とは言いつつも、世の喫茶店のほとんどは飲食店営業許可の元で開業していると言うのは現状です。
と言うことで、基本的には飲食店営業許可を取得することになりますが、避けては通れない道として飲食店営業許可の取得は保健所の基準に合う厨房設備及び客席が必要であるため、居抜き物件でなければ改装費用がかなりかかります。
また、あわせて食品衛生責任者及び防火管理者の資格が必要です。
食品衛生責任者及び防火管理者についてはどちらもそれ程手間なく資格が取れるため、オーナーもしくは店長が取得することになると思います。